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家具屋の、
使命

亀田屋コラム

2018年9月24日

亀田屋前身の亀田家具では、長年に渡りカリモクをはじめ天然木製家具を扱ってきた。当方が3年前にこの会社に入社したとき、「いい家具を扱ってるな」と思う一方、なぜ明らかに量産品が売れる現代の家具業界において、頑なに天然木製家具にこだわるのだろう、と思ったりもした。

しかしその理由は、正直誰も答えられなかった。それもそのはず、亀田家具にとって、木製家具とは本物の木で作るものであり、MDFやパーティクルボードの外側に化粧をしているだけの家具は、真の意味で家具とはいえないからだ。

だから最初の質問の答えは簡単だ。家具屋だから天然木製家具を売っている。それ以外に理由はないんだ。

しかし気をつけなければいけないことがある。消費者の意識が変わってきていることだ。昔は家具といえば自ずと無垢材の家具を指したはずだが、今の世の中、家具の形をしていればそれは家具なんだ。「あれは家具ではない」と言ったところで、それを決めるのはお客様の方だ。

まして転勤が多い現代のサラリーマン事情に鑑みれば、MAX3年ほど使えればそれで事足りるお客様だってたくさんいらっしゃる。大物家具は重いし引越のときに厄介者にさえなる。世の中は多様化してきている。

そこで考えるべきは原点に返って、なんで我々が天然木製家具を扱っているか、ではなくて、なんで我々が家具を売っているか?ということ。家具を売ることでどんな価値を生み出そうとしているのか?社会の中でどんな役割を担おうとしているのか?

もし世の中から家具屋がなくなってしまったら?量産品が席巻して家具も使い捨ての時代になるだろう。そんなことをしているとどんどん木が必要になり、いずれ日本、いや世界の木はなくなってしまうだろう。

木がなくなると、木は呼吸しているから、地球上の空気が浄化できなくなる。大気汚染の始まりだ。そうなってから気づいて木を植えても、木は大きく育つまでに100年かかると言われている。誰がどう見ても手遅れ。

いやそんな、と思う方もいるかもしれないが、こちらのグラフを見てほしい。

(出展:林野庁HP)

実は、日本は国土の約70%を森林が占めているが、木材の輸入自由化に伴い輸入材が増加したことで日本の林業が衰退し、木材自給率の低下を招いた。国産の木材が使われなくなったことで本来あるべき循環が滞り、不健全な森が増えている。

家具屋の役割とは、すなわちこういう真実をきちんと消費者に共有し、できるだけ木を切らなくていいように長く使える家具を提案したり、修理できるものは修理して長く使えるお手伝いをすることなのだと思う。

単純にものを売りつけようとしているわけではない。そのような姿勢では量産屋さんに淘汰されるのは火を見るよりも明らかだからね。

リーズナブルな量産家具が悪いと言っているわけではなく、きちんと自分のライフスタイルを理解して、自分に合った家具を選ぶべきであって、その提案をするのが家具屋の役割だと思っている。だから皆さんは自分で考えるプラス家具屋ともっと話をするべきだし、家具屋はコンサルできるスタッフを揃えておかねばならない。

更に言うと、家具屋は、植樹とか、木を守る活動に積極的に参加していくべきだよね。そこまで考えて、ようやく亀田家具(亀田屋)が今後存在し続ける意味が見えてきた。

 

Moretrees

 

一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家・坂本龍一が代表を務める森林保全団体。加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすために、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、中沢新一、桑原茂一の5名が発起人となって、100名以上の賛同人とともに2007年に設立された。

地域との協働で森林保全を行う「more treesの森」の展開、国産材を活用した商品やサービスの企画・開発、セミナーやイベントを通じた森の情報や魅力の発信など、「都市と森をつなぐ」をキーワードに「森と人がずっとともに生きる社会」を目指したさまざまな取り組みを行っている。

Moretreesのwebにはこうある。

「いま世界は、気候変動や生物多様性の危機など、森林の減少がその一因と言えるさまざまな問題を抱えています。状況は深刻で、解決はおろか、改善も容易ではありません。それでも、目の前にあるできることから取り組むという姿勢を、私たちは大切にします。現実を見つめつつ、森を育む仲間とともに少しでも前向きな活動をしていきたいと考えています。」

まさに家具屋の当方が考える問題意識と同様だ。ということで早速お願いし、パートナーにさせてもらうこととなった。

彼らは国産材の利用を推進することで、森林保全に努めている。

「失われていく森を取り戻す保全活動だけでなく、森から製品・サービス・情報・体験を都市に届け、都市からは、森の恵みの価値を受け止める人々の気持ちや経済的な対価を森に返すこと。『都市と森をつなぐ』、そのサイクルを巡らせることが、私たちの考える『森づくり』です。」

当店でもmoretreesの商品を販売しているので、興味を持っていただけたら是非お試しいただきたい。

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